ナフサ高騰・エンジンオイル不足が京都の中古車市場に与える影響と、今、車を売るべき理由

query_builder 2026/06/05
ナフサ高騰・エンジンオイル不足が京都の中古車市場に与える影響と、今、車を売るべき理由

ナフサ高騰・エンジンオイル不足が京都の中古車市場に与える影響と、今、車を売るべき理由
京都自動車|業界コラム|2026年6月

2026年、「ナフサ」という言葉がこれほど日常生活に飛び込んできた年は、戦後初めてかもしれない。Googleの検索データでは「ナフサ」というキーワードの検索数が前年比9,900%という異常値を記録し、SNSでは「オイルが買えない」「エンジンオイルの交換を断られた」という声が拡散した。遠い中東の話だと思っていたホルムズ海峡の問題が、今まさに京都の路上を走る車のメンテナンスコストと中古車の売買価格に直結している。左京区で中古車専門店を営む京都自動車として、現場の最前線から見えている実態をここに書き記しておきたい。

ナフサとは何か——石油化学のすべての出発点

エンジンオイルの原料がナフサだと知っている人は、自動車業界の関係者でも少数派だろう。ナフサは原油を蒸留して得られる「粗製ガソリン」の一種で、それ自体を燃料として使うものではなく、プラスチック・合成ゴム・合成繊維・塗料・医薬品、そして潤滑油のベースオイルを製造するための石油化学の最上流に位置する基礎素材だ。エンジンオイルはこのナフサを精製して得られるベースオイルに、粘度調整剤・酸化防止剤・清浄分散剤などの添加剤を配合して作られる。つまりナフサ価格が上がれば製造コストが跳ね上がり、ナフサそのものが手に入らなければ製品が物理的に作れなくなる。今起きていることは後者に近い事態だ。

日本はナフサ輸入量の約7割を中東に依存している。2026年2月28日のホルムズ海峡封鎖という地政学的トリガーが引かれてから約1か月半、日本の産業界を支えるナフサの不足は、石油化学コンビナートの稼働停止という最上流の混乱から、建材・自動車・医療機器、果ては日用食品の包装に至るまで、あらゆる産業分野へと波及した。 そして2026年3月のナフサ市況では、わずか2週間で1トンあたり600ドル台後半から1,100ドル前後へと急騰した。 帝国データバンクの調査では、化学製品メーカーから直接・間接的に仕入れる製造業は全国で約4万7,000社にのぼり、製造業全体の約3割がナフサ関連製品の調達リスクにさらされている可能性があるとされている。 これはもはや原料高騰の問題ではなく、素材が物理的に存在しないという構造的な危機だ。

「令和のオイルショック」——整備現場で何が起きているか

自動車整備業界では今、エンジンオイルの供給不足が深刻な問題として浮上している。2026年に激化した中東情勢を背景とするエンジンオイル不足は、一過性のトラブルではなく、日本の自動車整備業界の供給網の脆さを浮き彫りにした。 石油元売り各社によるオイル出荷停止の範囲は拡大傾向にあり、特定グレードの銘柄が入手困難になるケースが相次いでいる。

特に問題視されているのが、日本独自規格のディーゼルエンジン向けオイル「DH-2」の不足だ。今回の危機が深刻なのは、原油価格の上昇だけが原因ではない点にある。添加剤の物流停滞と石油化学品の品薄、そして日本独自規格DH-2の構造的脆弱性が、複合的に供給網を締め上げている。 さらに東南アジアの工場ではサイバー攻撃が発生し、オイル性能を左右する添加剤の生産が停止したとの追加因子も指摘されており、複合要因が現場供給を直撃している。 

現在、世界の原油生産量の約30%が停止しており、供給ショックの規模は非常に大きく、あらゆる分野に影響が及んでいる。 大手カー用品店でも、こだわりの銘柄や特定グレードについては在庫状況が不安定になってきており、SNSでは「前より高くなった」「いつも買っている銘柄が売り切れている」という投稿が増えている。 オイルメーカーへの問い合わせや発注は通常の数倍に達しており、混乱が混乱を呼ぶ状況だ。現状は物が不足して製造できない状態ではなく、通常の数倍の発注が入ることによる混乱が悪影響をもたらしており、昨年のコメ不足と同じ構図になっている。 

中古車業界への直撃——調達コストと整備費用の同時上昇

ここから先が、京都自動車として日々実感している話だ。中古車ディーラーにとってこの問題は、単純に「オイルが高くなった」という話では済まない。仕入れた車両を販売前に整備・点検する際、エンジンオイル交換は必須の工程だ。オイルコストの上昇は仕入れ車両1台ごとの整備コストに直接のしかかり、利益幅を圧縮する。

さらに深刻なのは、合成樹脂・塗料・シール材・ゴム部品といった自動車整備に使う消耗品のほぼすべてがナフサを原料とする石油化学製品であるという事実だ。バンパーの補修に使うパテ、ドアモールの交換部品、タイヤのゴム素材、ウィンドウシールの接着剤——これらすべての調達コストが静かに、しかし確実に上がっている。板金・塗装の費用が上昇傾向にあるのも、塗料そのものがナフサ由来の石油化学製品だからだ。仕入れ車両の板金・塗装コスト、エンジンオイル・フィルター交換コスト、内装補修コスト、これら整備費用の全方位的な上昇が、中古車ビジネスの収益構造を圧迫している。

一方で、車両の仕入れ価格、オートオークションでの落札相場はどうなっているか。燃費の良いコンパクトハイブリッドや軽自動車への需要は引き続き底堅く、相場は高止まりしている。整備コストが上がっているにもかかわらず仕入れ価格も下がらないという二重苦の中で、業界全体が採算管理の見直しを迫られている。

車を「持ち続けるコスト」が上がっていく時代

消費者の目線で考えると、今回のナフサ問題が意味することは一つだ。車を保有し続けるためのランニングコストが、じわじわと、しかし構造的に上昇していくということだ。エンジンオイルの交換費用、タイヤの交換費用、板金・塗装の修理費用——これらはすべて今後も高止まりが続くと考えるのが現実的な見通しだ。

特に注意が必要なのが、残価設定ローンやカーリースを利用しているユーザーだ。「ナフサショック」が愛車を直撃し、エンジンオイル不足でオイル交換拒否の現実味が出てきた中、残価設定ローンやリースのユーザーには違約金リスクが迫っている。 定期メンテナンスが契約条件に組み込まれているにもかかわらず、指定オイルの銘柄が入手できずにメンテナンスができないという事態が想定される。これは契約不履行リスクに直結する問題だ。

京都自動車が今できること、伝えたいこと

京都自動車は京都市左京区を拠点に、国産車・欧州輸入車・クラシックカーを専門に扱う中古車専門店として、長年にわたって地域のカーライフを支えてきた。今回の情勢を受けて、当店が顧客に伝えたいことはシンプルだ。

まず、今の愛車の状態と市場価値を正確に把握してほしい。査定は無料で簡単LINE査定を行っておりオートオークションの実勢データに基づいた誠実な査定額を即日でお伝えすることができる。「売るかどうかわからないけれど、今いくらになるか知りたい」という相談も歓迎している。


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次に、売却を検討しているなら、タイミングを見誤らないでほしい。中古車の相場はオークション市況に連動しており、今後のコスト上昇が本格的に価格に転嫁されていく局面では、車両相場も変動が大きくなることが予想される。特に整備費用のかかるガソリン車・ディーゼル車については、市場が動く前に判断するのが得策だ。

そして、次の車選びについても相談してほしい。エンジンオイルの消費が少なく、維持コストが相対的に安定しているハイブリッド車や電気自動車へのシフトは、今後の生活コスト管理という観点からも合理的な選択になりつつある。当店では国産ハイブリッド車から欧州プレミアムブランドまで幅広い在庫を取り揃えており、ライフスタイルと予算に合わせた提案が可能だ。

終わりに——地政学リスクが「車の話」になる時代

ホルムズ海峡、ナフサ、エンジンオイル、中古車相場——これらが一本の線でつながっている事実を、一年前に予測できた人はほとんどいなかっただろう。グローバルなエネルギー市場の動揺が、日本の路地に停まっている一台の車の維持コストに波及する時代が来た。

京都自動車はこうした業界の変化を常に追いながら、お客様にとって最善のタイミングと最善の選択肢を提案し続けることを使命としている。査定・買取・販売のご相談は、カーセンサーの店舗ページまたは直接ご来店にて、いつでもお気軽にどうぞ。京都市を中心に、京都全域のお客様からのご連絡をお待ちしています。

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